大腸カメラ

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について

カメラ大腸内視鏡は、小さなカメラが先端に付いた細いスコープを挿入して、直接、腸内を観察する検査方法です。当院で導入している最新の大腸内視鏡スコープは直径約1.0cmととても細く、しなやかなので余計な負担をかけない構造になっています。
大腸内視鏡検査中に、がん・ポリープ・炎症などが疑われる病変が見つかった場合には、その場で組織を採取できますので、細胞を調べる生検を行うことができます。

苦痛のない大腸内視鏡検査で早期発見を

麻酔大腸がんは昔、日本人には少ないとされていましたが、食生活の欧米化が進んだことで日本でも大腸がんが急速に増加しています。大腸がんのほとんどはポリープから発生します。ポリープはできた場所や大きさなどにより症状がないままがんになることがよくありますが、大腸内視鏡であればポリープの段階で発見し切除できるため、大腸がんの予防につながります。早期発見・早期治療には定期的に大腸内視鏡検査を受けることが重要です。当院では鎮静剤を使い、ぼーっとした状態で検査が受けられるため、ほとんど痛みを感じることがありません。

当院の特徴

前処置の工夫 ~下剤のつらさを緩和~

大腸内視鏡検査では、腸内に便が残っているとその部分の粘膜を確認できないため、検査前日から大量の下剤を飲んでいただいて大腸を空っぽにします。これをつらいと感じられる方が多いので、当院では検査当日だけ飲めばいい腸内洗浄剤であるモビプレップを採用しています。モビプレップは検査前日の検査職や下剤が必要ないだけでなく、便がきれいになった段階で飲むのを中止できるため、必要以上の量を飲む必要はありません。また、モビプレップを飲んでいる最中に味に飽きが来てしまったらお茶や水を飲んで口直しすることもできます。

お腹の張りを抑える工夫 ~検査後のつらさを緩和~

お腹の張りを抑える工夫大腸を隅々まで観察するために、以前は空気を入れて膨らませて観察を行っており、それでお腹の張りが長く残るケースがよくありました。当院では、二酸化炭素を使って、お腹の張りを抑えています。二酸化炭素は腸からすぐに吸収されて、呼気として自然に排出されるため、お腹の張りがすぐに消えていきます。

NBI(挟帯域光観察)導入 ~短時間で精緻な観察を可能に~

NBI(挟帯域光観察)血液に含まれるヘモグロビンが吸収する青と緑の2つの波長に狭帯域化された光を照射して、血液が濃い茶褐色に染まって表示されるシステムです。これにより、微細血管像のコントラストを増強して画像表示ができるため、通常光では見逃される可能性がある病変を短時間で発見、観察可能です。

出血リスクを抑えるポリープ切除 ~治癒も早い切除方法~

これまでのポリープ切除では、電気を使って焼き切る方法がとられていましたが、切除後の出血リスクがありました。そこで、当院では電気で焼き切るのではない切除方法を取り入れています。コールドスネアというポリープを専用の輪状の細いワイヤーで絞る切除方法や、コールドフォーセプスという大きな鉗子でポリープ全部をつまんで切り取る方法です。どちらもポリープを含む粘膜のみを切り取るため、粘膜の下にある血管から出血する危険性がほとんどありません。また、電気メスで切り取ることによるやけども起きないため、切除後の治癒が早いとされている、安全性の高い方法です。なお、ポリープが大きい場合などには、入院して治療を受けることをおすすめする場合もあります。
健康診断の便潜血反応で陽性を指摘されたり、便秘や下痢、腹痛などお腹の症状でお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。

大腸内視鏡検査が必要なケース

大腸ポリープや早期大腸がんはほとんどの場合、自覚症状がありません。大腸がんの検査というと便潜血反応がありますが、これは精度が低く、陽性でもポリープや大腸がんがない場合がありますし、陰性でもポリープや大腸がんがある場合も多いのです。内視鏡検査では大腸粘膜をくまなく観察しますので、小さなポリープやごく初期のがんも発見することが可能な唯一の検査です。リスクの高まる40歳になったら、ぜひ一度内視鏡検査を受けましょう。また、祖父母、両親、兄弟姉妹といった血縁者に大腸がんの方がいる場合、やはりリスクが高いので、早めに内視鏡検査を受けてください。

大腸内視鏡検査でわかる病気

直腸と結腸の粘膜を直接観察できますので、大腸粘膜に異常を起こすあらゆる病気の診断に有効です。

腫瘍性

良性のポリープや大腸がんです。大腸に腫瘍(できもの)ができても、初期には症状がなく、腫瘍が大きくなって便の通過に支障が出てくると出血などの症状が起こります。場所によってはかなり大きくなっても症状が現れない場合もあります。
初期の大腸がんやポリープは内視鏡でしか発見することができません。内視鏡で見つかる腫瘍性の病変は、隆起性病変という出っ張った病変が多いのですが、出っ張らず平坦な病変や、陥凹性病変といってへこんだ病変も見られます。

炎症性

ほとんどの場合、下痢や腹痛、血便などの症状が伴います。急性と慢性がありますが、内視鏡検査では慢性的に炎症を起こす疾患の観察に優れており、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の診断に有用です。

大腸内視鏡検査の流れ

1ご予約

ご来院またはお電話で予約をお願いします。

予約電話番号:048-753-9510
予約受付時間:8:30~18:00

2初診

一度ご来院いただき、食事・下剤内服についてご説明します。
服用されているお薬がある方は、お薬手帳をご持参ください。お薬をそのままお持ちいただいても大丈夫です。

3前日

基本的に検査食を食べます。21時までに食事をすませ、それ以降は何も食べないでください。
お水やお茶などの水分は積極的にとっていただいて結構です。
検査食を使わない方は、食べてはいけない食材などをあらかじめお伝えしますので、それをお守りください。

4検査当日

ご自宅で下剤を飲みます。
ご自宅で下剤内服中、腹痛や嘔吐、または便がきれいにならないなどがありましたら、すぐに当院まで連絡ください。
※ご希望される場合、当クリニックで下剤を服用していただくこともできます。クリニックでの下剤服用をご希望の際には、9時にご来院ください。

5ご来院

検査30分前にご来院くだい。
なお、鎮静剤をご希望されている場合、車やバイク、自転車をご自分で運転してご来院するのは控えてください。

6検査準備

検査室で検査着に着替えます。その際に、お尻に穴の開いたパンツをはいていただきます。
鎮静剤をご希望される場合には、投与を行います。

7検査

検査の所要時間は15分程度です。
鎮静剤を使用した場合、検査終了後、リカバリールームで1時間ほどお休みになっていただきます。
その後、画像をご覧いただきながら、検査の結果を医師からご説明いたします。

検査費用

検査のみ

1割負担 3割負担
大腸内視鏡 1,800円前後 5,500円前後

※疑わしい部分があり、組織採取を行った場合には、1臓器につき1,500円~4,000円前後が上記金額に加えてかかります。
※診察費等は別となります。

内視鏡手術費用

1割負担 3割負担
大腸内視鏡+ポリープ切除(1臓器) 6,300円前後 19,000円前後
大腸内視鏡+ポリープ切除(2臓器) 7,100円前後 21,000円前後
大腸内視鏡+ポリープ切除(3臓器) 8,000円前後 24,000円前後

※診察費等は別となります。

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