血液内科

血液内科とは

血液内科では健康診断で指摘された白血球・赤血球・血小板数の異常値、リンパ節の腫れ、血液凝固の異常などを中心に診療いたします。「血液検査結果をもらったけれど、どう解釈したらよいか分からない」という方もお気軽にご受診ください。 またすでに血液良性疾患(鉄欠乏性貧血、悪性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血など)と診断され比較的病状の安定している方の治療継続も行っています。血液疾患が強く疑われる場合や、精密検査が必要と判断した場合には骨髄検査を実施します。

下記のような症状があったら、ご相談ください。

  • 健康診断で血液の異常値を指摘された
  • 労作時の動悸・息切れ、めまいを起こしやすい
  • 出血が止まりにくい
  • あざや内出血ができやすい

骨髄検査

血液細胞の数や形態に異常を認め、血液疾患が疑われる場合には、精密検査のため「骨髄検査」を行います。血液細胞は骨の中心部の骨髄という組織で作られており、骨髄を調べるには、骨髄穿刺と骨髄生検とがあります。想定される疾患や骨髄の状態によって検査を選択します。

対応疾患

赤血球の異常値

赤血球の異常として代表的なものが「貧血」です。貧血は血液が薄くなった状態で、ヘモグロビン濃度が基準値を下回った場合に貧血とされます。貧血が進行すると、疲れやすい、労作時の動悸・息切れとして自覚するようになります。 貧血はひとつの現象であり、原因はさまざまです。代表的なものは鉄欠乏性貧血ですが、他の疾患が背景にある場合も多く、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)や大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を受けていただくことがあります。血液がんなどを疑う場合もあります。当院では、適切な検査と治療を行います。 貧血の逆で、「赤血球増多症」と呼ばれる赤血球数が増加して生じる病気もあります。

白血球の異常値

白血球は主に体内で感染を予防する、兵隊のような働きをしています。白血球が少ないと、感染症にかかりやすくなりますが、自覚症状はほとんどありません。白血球が増える病気と減る病気がありますが、必ずしも血液疾患が原因とは限りませんので、血液検査や血液検査結果の解釈が非常に大切です。

血小板の異常値

血小板が減ると出血しやすくなり、あざができやすい、歯肉や鼻腔から出血しやすい、などの症状を認めます。血小板が増える場合の自覚症状はほとんどありませんが、血が固まりやすい=血栓症をおこしやすくなります。血小板値の異常は血液疾患の可能性が高いため、精査が必要です。血液疾患が原因とは限りませんので、血液検査や血液検査結果の解釈が非常に大切です。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は、ヒトの免疫システムを構成するリンパ系の組織から発生する腫瘍(がん)です。リンパ系組織は、リンパ節、胸腺、脾臓、扁桃腺などの組織・臓器、リンパ節をつなぐリンパ管、そしてその中を流れるリンパ液から成っており、構成する主な細胞は、白血球の一種であるリンパ球です。リンパ系組織は全身に分布しており、リンパ液の中にはリンパ球が含まれますので、悪性リンパ腫は全身に発生する可能性があります。代表的な症状には、首などのリンパ節の腫れがあり、他に発熱、寝汗、体重減少、かゆみ、発疹、しこり、さまざまな場所に起こる痛みなどが伴う場合があります。 血液検査、CT、MRI、PETなどの画像検査、骨髄検査、リンパ節生検などにより診断されます。タイプと進行度に応じて、放射線療法、抗がん剤を使う化学療法、造血幹細胞移植などが行われますが、状態により経過観察する場合もあります。

白血病

血液は骨髄で作られていますが、ここで白血病細胞という異常な細胞が次々に作られてしまう疾患です。正常な血球を作れなくなり、白血病細胞が体のさまざまな臓器にダメージを与えるため、「血液のがん」と呼ばれることもあります。抗がん剤や放射線などの治療後に二次性白血病として発症することもありますが、ほとんどの白血病では原因が分かりません。減少する血液の成分によりさまざまな症状が現れます。赤血球が減少して体のすみずみまで酸素を十分に届けられなくなると、息切れや動悸、だるさなどの症状が現れます。白血球の減少では、抵抗力が落ちて感染症にかかりやすくなります。血小板が減少すると血が止まりにくくなって、鼻や歯ぐきからの出血が増え、あざなどもできやすくなります。また、肝臓や脾臓の肥大や骨の痛みが起こることもあります。血液検査や骨髄検査を行って診断が確定したら、できるだけ早く抗がん剤などによる治療を受ける必要があります。

TEL:048-753-9510web予約・予約変更人間ドックweb予約
医院blog24時間人間ドックweb予約